過去の公演-Past Performance-
こども寄席では落語家さんをかなり厳選しています。お願いする上では、噺のうまさはもちろん、人柄も重要視しています。始さんはとにかく陽気で裏表のないポジティブな方なので子どもたちにもすんなり受け入れられるはず!という予感が的中しました。マクラの盛り上がり、親近感あふれる会場とのやりとり、それでいて真剣に落語を聞く子どもたち。さすがです。
この落語界でもっとも速く、芸術的に白紙から作品を切り出すのが正楽師匠。子どもたちもそれを知ってかリクエストの声と手の数の多さがすごい。すべてを切ることはできないものの、通常の寄席では4つ程度のところ、こども寄席では大サービスで3つの試し切りに4つのリクエストを受けてくださいました。できた作品には歓声と大きな拍手の嵐、圧巻です。
持っている噺の数は100を超えるといわれる兼好師匠。「同じ噺は2回かけない」といわれるだけあって、子ども対象であっても午前と午後で演目を変えるプロフェッショナルです。どちらの落語でも、大人はもちろん子どもたちも大笑い。禁酒番屋は12年続くこども寄席で初の演目で、子ども向けの落語会ではほぼかからない噺。それも日々の師匠の落語とほぼ変わりない、いつもの落語で子どもたちをこれほど沸かせるのですから、その実力に脱帽です。