過去の公演-Past Performance-
久々の絵付き演目でした。やはりわかりやすさが増すのか、会場はとても落ち着いて落語を楽しんでいる様子で本当にいい雰囲気でした。小辰さんはどちらかというと、勢いにのってアツく落語をなさるのではなくクールに淡々と落語を聞かせる職人的な落語家さんですが、子どもたちにもしっかりそのおもしろさが伝わっていたようでした。
おしどりさんの時間は本当に穏やかな笑いと心地よい空気に包まれていたようでした。とにかく針金アートに驚き、マコさんの愛情あふれるつっこみに微笑み、アコーディオンにうっとりし、ずっとゆるやかに口角が上がっていたというか、楽しいひとときだったと思います。アンケートにも「おしどりさんサイコーでした」という感想があったようにマコさんのリズミカルなアコーディオンとケンさんのにこやかな笑顔に心が躍りましたー。また見たい!!
楽屋にご挨拶させていただいたときも、本当に穏やかににこやかに対応くださった兼好師匠。高座にあがっても軽やかなトーク、にこやかな笑顔はそのままで、師匠の所作だけで笑いがとまらなくなるお客さまもちらほら。このリズミカルな話のテンポ、場の空気をしっかり感じて間違いの無いトークを投げることができるのは兼好師匠ならではなのでしょう。選んだ演目が「蛇含草」。このお餅を食べるシーンがとにかく面白い。まんじゅう怖いなんてもんではなく笑えました。話のおもしろさ以上に所作と動きで魅せた演目といっても過言ではないかと思います。アンケートにも「兼好師匠、期待どおりでした」という声が数多くよせられました。本当に素晴らしい一席となりました。