過去の公演-Past Performance-
色物としても登場してもらう「できたくん」はオリジナル工作のお兄さんとしても活動中とあって、今回は公演前に物作りワークショップを開催しました。できたくんのお得意でもある紙コップを使っての動物づくりをレクチャー。手取り足取り細やかにおしえてくれるできたくんに、子どもたちも楽しそうに作品づくりに没頭していました。
春風亭昇也さんはとにかく笑いを引き出すのがうまい。噺のうまさはもちろん、会場の気にあわせてテンションを無理なくギアアップするマクラが絶妙です。子ども対象ともなれば自分の羽織を用意しての落語体験教室が加わり、いざ落語が始まる前から会場が一体となってじっくりと昇也さんの落語に聞き入ることに。お見事です。
公演前のワークショップで工作の達人として認定されたできたくん。ワークショップでは見せなかった発砲スチロール切りを披露すると、子どもたちの目がキラキラと輝くのがわかりました。切り出される作品のレベルの高さに「欲しい!」の大合唱で耳をふさぐほど。大いに盛り上がった20分となりました。
文菊師匠は年齢やキャリア以上の落ち着いた噺ぶりと芸の細やかさが素晴らしく、スタッフ一同その落語にほだされて毎年必ずこども寄席にご出演頂いています。その魅力は子どもたちにもしっかり伝わるらしく、特に子どもたちに合わせることもなくじっくりと落語を聞かせているのに、会場からは子どもたちの笑いが絶えませんでした。これこそ文菊師匠の落語力であり、落語そのものの魅力なのだと改めて感じ入りました。