過去の公演-Past Performance-

THEこども寄席vol.23

日時
2016年9月25日(土)
場所
築地本願寺ブディストホール
出演者
落語/古今亭駒次
色物/遠峰あこ(アコーディオン)
落語/古今亭文菊
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    [一席目/落語(転失気)]

    とにかく盛り上げ上手な駒次さん。子どもたちに「こまちゃーん」と大きな黄色い声援をリクエストするなど、高座と会場の一体感を盛り立てます。お噺のほうは「転失気」(てんしき)。どうして子どもたちはこんなにオシッコやらオナラやら好きなんでしょうねー。ドツボにはまった一席になったようです。

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    [色物/アコーディオン]

    あこさんはそのやわらかな笑顔も伸びやかな歌声も、とにかくすべてが可愛らしい~。そう思うのは私だけではなかったようで。会場は自然と手拍子があがり、子どもたち以上にママさんたちが笑顔になっていました。私のお気に入りは「ぼく、かっぱ巻き」。もう、頭に残ってしょうがないです。こうして気持ちを軽やかにしてくれる色物さんも本当に偉大ですー。

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    [二席目/落語(死神)]

    この師匠、こども寄席は2回目の出演なのですが、
    前回も一切子どもに向いた演目を選ばない方。その選択基準はなんであるかは不明なのですが、今回は季節が決めてなのか真相は不明ですが、名作・傑作とよばれる「死神」。もう噺の冒頭から背筋がゾワゾワするような期待と緊張感に包まれました。「あら、あんた、何してんの?」というおかみさんのセリフから始まったのですが、子どもたち、このセリフが落語のセリフとは思わずに、師匠が誰かに話しかけていると勘違い。最前列の子ども専用席の子供たちがみな後ろを振り向いて、話しかけられている人物を確認しようとするわけです。

    未だかつてこんな状況は見たことがありません。それだけ、師匠のセリフが自然であるという証拠。もう冒頭からぐぐーっと噺に引き込まれていきます。

    最後のロウソクのシーンになると、子どもたちはみな頭ひとつ前に出たような様子で食い入るように高座に見入っていました。もちろん、それは大人も同じ。

    公演後のアンケートでは、こんなに引き込まれた落語に出会ったことがなかった!という声も多く、さらにはファミリークラブ会員のご家族からも「もう感激しました」という声をいただきました。

    駒次さんの軽快な落語と文菊師匠の本格・王道な一席と本当にバランスのとれた、まさに江戸前な公演となりました。

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