過去の公演-Past Performance-
11日
誕生獅子保存会
講談/一龍斎貞寿
色物/チャンキー松本
落語/春風亭柳朝
いつも4~5種類くらいの遊びを用意するミニ縁日。中でもあなどれないおもしろさが「豆うつし」。箸を使って大豆を皿に移しかえるシンプルな競争ですが、これが思いがけず夢中になるよう。
お正月はこれを見ないとこども寄席が始まらないという恒例の誕生獅子。舞台上の演舞のあとは、会場に降りて子どもたちの頭をカミカミ。ご利益があるとわかっても子どもたちは逃げ腰。
こども寄席初登場の春風亭ぴっかりさん。一席目は絵つき落語で、初めて鏡をみた男が主人公の噺。女性であることを忘れてしまうほど、男性役も悦に入った語りでした。
江戸家小猫さんは動物鳴きまねとしては定番の鳥やサルなどの鳴き声に加えて、ゴリラやキリンといった動物園の人気者の鳴きまねを得意とするのが特徴。そのリアルさは圧巻です。
絵がつかない落語はオナラが笑いを誘う「転失気」。どうして子どもたちはこうもオナラネタが好きなのかというほどの笑いっぷり。ぴっかりさん演じる小坊主がなんともキュートでした。
こちらも素朴な遊びの「福笑い」。スタッフさんのアドバイスをもとに、第六感を働かせつつ、上手な顔になるように頑張るのだけれど、大きい子も小さな子も大苦戦していました。
講談は難しいという第一印象を払拭してくれるのがこの「村越茂助」。戦国時代のお話であるものの、なんともコミカルな内容で、子どもたちの笑いが耐えないのが印象的でした。
こちらのチャンキー松本さんが切る紙切りがほかの方と違うのは、その似顔絵技術の高さにあります。会場からお客様を選んで切った似顔絵のレベルの高さにお客さまもびっくり。
ずるがしこい子どもが主人公の「真田小僧」。やはり子どもが登場すると、会場の子どもたちの興味関心もぐっと高まる気配を感じます。やはり柳朝師匠の語り口は優しくて聞きやすい。