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毎年夏休みの終わりに、浦安地区の学童の皆さんに落語を聞いて頂いています。今年のリクエストは「漫才」。以前に宮田陽・昇さんにご出演頂いた時の盛り上がりがすごくて、今年は酷暑で外で遊ぶこともままならない子どもたちを発散させるべく、大いに笑って頂こうと「漫才」にカムバック頂きました。
まず、開口一番は柳家花いちさん。私が今最も注目する若手落語家さんです。花いちさんは高座にあがると本当に生き生きして、穏やかな草食男子風の見た目からは想像もつかない芸の幅の広さに度肝を抜かれちゃうことしばしば。子どもたちのウケもすごい方です。今回は子どもたちの数人を指名して、一緒にお蕎麦を食べる所作を指南。子どもたちは素直に蕎麦をたぐると思いきや、蕎麦のお椀を花いちさんに投げつけてみたり、すごいアドリブで会場を沸かせました。落語は「平林」。会場は子どもたちの笑い声でいっぱいになりました。
続いての色物はストレート松浦さん。この方の引き出しの多さと技のレベルの高さにはほとほと脱帽。それをいとも簡単にやってしまうのですが、滝のような汗がいかにハードな技なのかを物語っていました。後ろの子どもたちは立ち見状態で食い入るように見入っていました。
最後は満を持しての登場となった宮田陽・昇さん。子どもに漫才のおもしろさがわかるのか???この子どもたちの笑いっぱなしの会場を見たら、思わずこちらも笑ってしまい、そんな疑問は吹き飛んでしまうほどでした。学校寄席で鍛えられている陽・昇さんは小学生のツボをご存じなのでしょう。それにしても、子どもたち、よほど漫才が面白かったのか、自発的に「アンコール」が鳴り止まず、陽・昇さんもそれに応えて下さいましたー。暑さのストレスもふっとんだ落語会となりました。