THEこども寄席では、毎回公演前に、子どもたちの感性や好奇心を刺激するワークショップを取り入れています。
昨年はアイダミツル作のゴムはんこを使って、思い思いのカードを作る「はんこワークショップ」を開催。人はスタンプを見ると押さずにはいられない本能があるのでしょう、とにかく子どもたちはペタペタ押しまくり!!考えて選んで押す子もいれば、もう好きなものをただひたすらに押しまくる子がいたりと、さまざま。その作品もなかなかの力作揃いでした。
今年はハンコから離れて新しいワークショップを取り入れたいと、担当スタッフと一緒に試行錯誤しました。
私のこだわりは身近な素材を使ってアートしたい、ということ。そして言葉を取り入れるという2点。手先を使い、子どもたちの頭と心を刺激して、どこでも、誰でも楽しめるアートな取り組みを形にしたい。それは一体何だろう???と悩んで行き着いたのが、「新聞紙アート」。
新聞紙は身近で、「ことば」があふれています。そしていろいろな活用法があるすぐれもの。それでアートを極めてみよう!!と、いろいろ試作品を作っています。
実は紙をちぎったり、貼ったりすることって、子どもたちの脳にとてもいい刺激を与えるよう。
今年は「新聞」にフォーカスします!
THEこども寄席2019 春の宴
場所/日本橋社会教育会館
時間/10:15~11:45(午前の部のみ)
出演/立川晴の輔、立川笑二(落語)三増紋之助(江戸曲独楽)
一席目/落語 立川笑二(道具屋)
こども寄席は初登場となる笑二さん。いつも通りのどっしりと構えた落ち着きのある話しぶりに、子どもたちの心と耳が逆に惹きつけられていたよう。マクラの中で登場した、お馴染みの権助さんの語り口は、笑二さんのイメージにもどんぴしゃで大ウケ。道具屋のやりとりでも大いに笑いをとっていました。
色物/江戸曲独楽 三増紋之助
この方以上に会場をひとつにまとめて盛り上げる色物さんを見たことがないかもしれません。そのくらい紋之助さんの芸は会場みんなの視線と注目を集め、感動へと導くのです。それは紋之助さんの一生懸命さと明るさがもたらすパワーによるもの。今回も割れんばかりの拍手で会場が包まれました。
二席目/落語 立川晴の輔(お菊の皿)
久々の登場で、こども寄席は2回目という晴の輔師匠。常にお客様の年齢や表情、反応をはかって話し方や話題、間の取り方に到るまで微調整してくるという細やかな配慮の持ち主。だから、すごぶるおもしろいのです。今回も師匠のお子様とのあるあるエピソードで大人の心を鷲づかみ。そこからの「お菊の皿」では、お菊さんをまるで今ドキのアイドル仕立てで演出し、子どもたちにもバカうけでした。晴の輔落語、恐るべし。
6月9日(日)深川江戸資料館にて開催する「THEこども寄席 初夏の宴」。3月末からメルマガ会員さまを中心に先行予約を受付しておりましたが、午前、午後の部ともに満席となってしまいました。早い…。
つきましては、ただ今キャンセル待ちの受付をしております。当方では22日からご予約頂いた皆さまにお振り込みのご案内を差し上げ、5月10日までに入金を頂きます。
その後、未入金の方がキャンセル扱いとなりますので、毎回10組近い方を繰り上げ予約させて頂いております。
ご興味ある方、ぜひお越しになりたい方、キャンセル待ちでも十分可能性がございますので、ぜひご検討下さいませ。
先日、気になる師匠が鈴本演芸場の4月上席に出演されると聞いて、楽日に駆け込みました。
プログラムは以下の通り。
落語 柳家小もん
奇術 ダーク広和
落語 金原亭馬治(坪算)
落語 柳家文蔵(道灌)
ギター漫談 ぺぺ桜井
落語 柳家喬太郎(思い出しました!おせつ徳三郎のさわり、別名【刀屋】)
落語 五街道雲助(時そば)
漫才 ホームラン
落語 隅田川馬石(堀の内)
紙切り 林家正楽
落語 蜃気楼龍玉(夢金)
もう、落語好きにはたまらない豪華ラインナップ。大の喬太郎ファンでもある私ではありますが、今回は龍玉師匠がお目当てでした。ずっと噺を聞きたいと思って聞けない師匠だったのです。結論からお伝えすると、もうキレッキレの正統派。もう一席聞いただけで大ファンになりました。研ぎ澄まされた落語の中に、しっかり熱が感じられて、師匠の所作の一つ一つが素晴らしいのです。肩に積もった雪が見えました、本当に。
ここまで落語に関わると、笑うだけではない落語の奥深さがようやくわかってきましたが、やはりユーモアは欲しいところ。「夢金」は決して笑いが多い噺ではないですが、くすりと笑えるシーンもあったりで。それでもしびれるような、うなるような落語でした。これからますます蜃気楼龍玉、目が離せません。
先週メルマガ臨時号でご紹介しました「世田谷区森の児童館主催 春のつどい THEこども寄席」。中町ふれあいホールにて満席に近いお客様を迎えて開催することができました。
最初はサイレントパフォーマー「ゼロコ」より濱口啓介さん。全く言葉を発しないにも関わらず、どうしてこんなに豊かに会場のお客様とコミュニケーションが取れるんだろう、というのが不思議でしょうがない方です。今回も会場全体を巻き込んで、子どもたちをステージにあげて大いに盛り上がっていました。
続いて登場したのが、江戸太神楽の鏡味味千代さん。1児の母ということもあり、子どもたちの気持ちを盛り上げるのはお手の物。大人もあっと驚く技の数々で、会場の拍手も一段と大きくなっていました。
最後は、春風亭三朝さんの登場。飄々とした中にもたまらない可笑しさがミックスされた落語は、子どもたちの笑いを大いにもり立てていたようでした。
今回は特別に福引き大会も実施して、プレゼンターは全く言葉を発しなかった濱口さんにお願いしました。特別にしゃべって頂きました(笑)。