THEこども寄席2023 秋の宴in横浜
場所 横浜関内ホール
日時 2023年11月18日(土)
出演 春風亭柳枝(落語)、林家正楽(紙切り)
一席目<落語教室>
いつもはやらない、子供たちに高座に上がっていただいての落語教室が一席目。何人手が上がるかとそわそわしていましたが、かなり多くの手が上がったことに、さすが落語を聞きたくてわざわざお越しになっているお子様たちだと感心。柳枝さんはご自身も幼稚園のお子様がいることもあり、そのお相手はお手のもの。みんな大満足の高座となったようでした。
色物<紙切り 林家正楽>
ほとんどの子どもが自分のリクエストを切ってほしいために、大混乱?となる大人気の正楽師匠の紙切り。今回はみなさんのリクエストをボードに貼って、選んでもらうスタイルに変更。自分のリクエストが選ばれるか、会場は不思議な静けさに包まれていました。ただ作品が出来上がったときのどよめきはさすが。子供好きの師匠は、通常の寄席なら2,3つしか切らない作品も、こども寄席では6,7つは当たり前。今日も存分に切っていただきました。
※林家正楽師匠は2024年1月21日にお亡くなりになりました。こども寄席ではこの日が最後のご出演となりました。
これまで長きにわたり、こども寄席を支えて下さいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
二席目<落語 牛ほめ>
柳枝師匠の落語は、本当に何度聞いても涙が出るほど面白い。今日もまたそう実感せずにはいられませんでした。「牛褒め」というネタは子ども向けにはよくかかる噺ですが、やはりどこか面白さに深みがありました。子どもたちも同じだったようで、おなかを抱えて笑う姿が多くみられました。この師匠は何十年後、本当に押しも押される大師匠になるお方です。注目していてください。
日時 2023年9月18日
場所 深川江戸資料館ホール
出演 春風亭昇也、立川晴の輔(落語)、できたくん(発砲スチロール切り)
【公演前ワークショップ】
できたくんが工作の達人ということで、こども寄席では2回目の開催となる工作ワークショップを開催しました。紙コップを使って、ぴょんぴょん跳ねるしかけ人形を作りました。
【落語1席目 春風亭昇也】
クスクス笑いから誘って最後は大爆笑するまで小話やら所作指南を連発。子どもたちの笑いを引き出すのはお手のもの。みんなで蕎麦食いも挑戦しました。
【2席目 できたくん】
公演前は工作のお兄さんとして登場しましたが、公演では真っ白な発砲スチロールを電気のこぎりを自在に使っていろいろなものを切り出すという、日本でもできたくんしかやっていない芸を披露。その完成度の高さに会場は大いに盛り上がりました。
【トリ 立川晴の輔】
演目は「桃太郎」。誰もが知っている話ですが、落語にかかると笑いが止まらなくなるのが不思議。さらには、二人のお子さんを持つ、晴の輔師匠ならではの体験記が大きな共感と笑いを誘うのはさすがです。
THEこども寄席2023 夏休み特別公演in横浜
場所 横浜市技能文化会館
出演 柳家さん花(落語)、のだゆき(音楽芸)
<一席目 落語教室 柳家さん花>
今回はTHEこども寄席では珍しい、実際に高座に上がって落語の所作を指南してもらえるという落語教室をやっていただきました。お子様3名、大人の方1名が参加。もっと多くの人に参加してもらえるのが理想なのですが、お時間の関係で本日はここまで。中には落語家顔負けの持ちネタをもっている小学6年生が登場するなど、師匠のツッコミどころ満載の時間となりました。
<二席目 色物 のだゆき>
見た目も、どこかコミカルな語り口も魅力的なのだゆきさんは、そのスローテンポからは想像もつかないようなハイテクニックな音楽を披露下さいます。今回も多くのお客様からどよめきと自然な拍手が沸き起こりましたー。
<三席目 初天神 柳家さん花>
落語家さんによっていろんな色にかわるのが落語の面白いところ。さん花師匠の「初天神」はどこか冷めたような子どもを演出していました。もっともっと面白いネタもたくさんお持ちですが、それはまた次回に。
THEこども寄席2023 初夏の宴
場所 深川江戸資料館 小劇場
出演 三遊亭わん丈、林家たけ平(落語)、おしどり(音芸漫才)
いつも会場の笑いはたえないこども寄席ですが、今日は一段と笑いのトーンが高かった気がします。やはり出演者の濃い個性が会場の子どもたちのパワーとピタッとかみ合った感じがしました。本当にいい会でした。
<一席目 三遊亭わん丈 金明竹>
とにかく盛り上げ上手なわん丈さん。今日もわん丈劇場とばかりに会場の心をわしづかみにしていました。そして落語は「金明竹」。今回は前半部分のみという切り上げになってしまいましたが、めちゃくちゃ話の聞ける子供たちだったから、時間があったら後半もやりたかった~と嘆いていらっしゃいました。
<色物 おしどり>
このご夫婦の音楽性の高さも、ワイヤーアートのすばらしさももちろんなのですが、おしどりならではの絶妙な掛け合いがサイコーでした。今日はこども寄席のために、事前にたくさん作品を作ってきてプレゼントタイムがたくさんありました。中でも「一番遠いところから来た人にプレゼントします!手を挙げて教えて~」という問いかけに「勝どき」やら「麻布十番」というツッコミどころ満載の声のあと、「アメリカ」という誰もが納得の一声に思わず拍手!おしどりステージで会場が一体になり、何と心地のいい空気でいっぱいになりました。
<二席目 林家たけ平 生徒の作文>
コロナ明けということもあり、久しぶりに高座の上に子供たちやら大人まで上げて落語指南をしてくださいました。親しみあるたけ平師匠ならではの優しいツッコミ満載で、会場はあたたかな笑いに包まれていました。落語は子どもたちにも親しみがもてる新作「生徒の作文」。短い話でもしっかり笑ってもらえるところはさすがです。
とにかく今回は、会場との一体感がすばらしい会となりました~。私(田村)も久々に高揚しちゃいました。
ご来場、誠にありがとうございました。
THEこども寄席2023 春の宴
4月15日(土)午前10時半~11時半
会場 深川江戸資料館 小劇場
出演 古今亭菊志ん(落語)、マスター(ジャグリング)
公演前イベント「はんこワークショップ」
当公演で開催する「はんこワークショップ」は、まさにこの公演のためにはんこアーティストに彫ってもらったオリジナル作品を、子どもたちに自由に押してもらうというものです。
今回はワニや猿といったリアルな動物落語家のハンコをすでに押してあるポストカードを用意。そのうえに、子どもたちに自由に押してもらいオリジナル作品としてもらうことにしました。通常の押しやすいハンコとは異なり、
「ハンコの上はどっち?」「スタンプをハンコにつけるの?」など、いつもと違う行程に戸惑いながらも楽しんでもらえたようです。ぜひその一期一会で作られたポストカード、思い切って誰かに送ってほしいと願っています。
一席目 落語「鈴ヶ森」
出演予定だった柳家わさび師匠が急な体調不良により休演となり、古今亭菊志ん師匠が2席担当することとなった一席目。この「鈴ヶ森」という噺を子どもの前でやれる落語家はそれほど多くないですが、さすが寄席のトリを任されるだけの実力!最初の一席から子どもたちの笑いが絶えることはありませんでした。思わず「そんなに笑える噺だっけ」とあらすじを考えてしまったほど。そこは菊志んオリジナルの脚色が効いていました。こんなコミカルな泥棒はなかなかいないなぁ、と笑いながら涙が出ちゃいました。
色物 マスターによるジャグリング
このマスターの見せるジャグリングはもうその範疇にはおさまらない、本当にコミカルで驚きの技が続くTHEエンタメショー。子どもはもちろん、大人も身を乗り出して見入ってしまう技をいくつも軽々と披露してくれます。中でもさりげなく子どもをステージにあげての皿回し体験では、子ども自身が意図せずコメディショーの仲間になっていく展開には拍手喝采でした。
二席目 落語「狸の恩返し」
狸の噺は子どもたちとの相性抜群とあって、久しぶりの「狸の恩返し」を披露下さいました。菊志ん師匠の顔つきやキャラクターともあいまって、何とも憎めない愛らしいたぬきとなりました。そんなキュートキャラが目に浮かぶような話しぶりに思わず表情筋もゆるみっぱなしでした。
突然の菊志ん劇場となってしまったものの、会場を後にするお客様の表情は晴れやかだったのを見てほっとしました。わさび師匠からは「申し訳ございませんでした。必ずリベンジさせてください」との言葉を頂き、来年ご出演頂く調整をしております。今回、お越しいただいた皆様には特別価格にてご案内予定です。ちょっと先にはなりますがお待ちくださいませ。